2021年01月23日

六地蔵

六地蔵.jpg 仏教では人間が死んだ後、生前の善行や悪行によって行く先が地獄、餓鬼(がき)、畜生、修羅(しゅら)、人間、天の六道(りくどう)に分かれ、それら六道における苦しみを救う6種類の地蔵菩薩のことを六地蔵と言い、日本のあちこちに六地蔵が見られるのは、そのためだそうである。
 人間道や天道に行く人には、その人たちを救うお地蔵様の必要はないようにも思うが、それは仏の道には全く縁遠い私が勝手に思うだけで、それはそれは深い意味があるにちがいない。とにかく、六道(りくどう)とそれに一対一の関数的対応をしているのが六地蔵だそうな。

 仏の道には全く関心はないが、私も日本人の端くれとしてお地蔵様とか仏像には心引かれるものがある。そんなことから、ちょっとしたきっかけで仏像作りを趣味として始めたことは前にも書いた。
 初心者のため、はじめから奈良の大仏ほどの大作を彫り上げるのは少々難しいので、手の中にすっぽり入るほどの仏像をいくつか彫り始めた。こんな作業の中で、ふと思いついたのがお守りとしての仏像彫刻である。
 進学塾SHOSHINで教師をやっていたときは、はるばる太宰府天満宮まで行って中学受験生のためにお守りを用意したものだ。いまでもその伝統がSHOSHINで続いているかも知れない。いずれにしても時節柄そのことをご恩塾で行うことは不可能なので、新たな発想として高校受験生のためにお守りを私の手で作って渡すことを考えた。作るといってもたいした数ではないし筆箱に入るような大きさで、ぎゅっと片手で握ることが出来るほどの小さなものである。
 この発想に気づいてから、小さなお地蔵さんの作成に取りかかった。昨年暮れから彫り始め、昨日までに6つのお地蔵さんを作り上げた。全く同じものを作っていたつもりでも、出来上がってみれば、まさに六地蔵のごとくそれぞれに個性があるのは不思議なものである。
 現在、ご恩塾には高校受験生が5人いる。受験が近づいたときに5人の生徒たちにひとつずつお守りとして渡そうと思っている。しかし、それは合格祈願としてのお守りではなく、あくまでも人間としてまっとうに生き、天道へ進むためのお守りである。
 作ったお地蔵さんは6つ、渡す人は5人で1つ余るが、このことに関しては、いささか思うところがあってそうしたものである。

 お地蔵さんの彫刻の裏にはGoonと刻ませてもらった。これはご恩塾のイニシャルでもあるが、もうひとつ大きな意味を含めている。
 Go onには英語で「前に進む、継続する」の意味がある。逆境にも耐え、高々とした将来の夢を持って限りなく前へ進むこと、そして自己の夢を諦めず継続させること、このことをこれからも忘れずに生き続けてもらいたい、そんな私の気持ちもちょっぴり含めたものなのである。
ラベル: 趣味
posted by goon at 21:03| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも大変お世話になっております。ギリギリの入塾でしたが一生懸命にご指導して頂き本人のやる気が格段に上がってます。先生のお気持ちとお地蔵様の見守りで合格出来るよう祈っております。
Posted by at 2021年02月04日 10:03
ご無沙汰しております。SHOSHINでお世話になったK太の母です。
このブログを通してご活躍を拝見しておりました。K太は、おかげ様で大変充実した中学生活を送り、いよいよ高校受験を迎えており、自分で決めた志望校に向かって、今最後の追い込みを頑張っています。あの時先生に鍛えて頂いた社会が、今最大の得点源になって彼を支えていますが、模試の結果を見る限りではかなり厳しい戦いになりそうです。
先生の思いが込められたお地蔵様、素敵ですね。親にできることはもう何もありませんが、どんな結果が出ようとも「前に進んで」いってほしいと願うばかりです。
Posted by K母 at 2021年02月04日 10:32
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